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ネタバレあり【米澤穂信】ボトルネックにみる若者の虚無感【青春ミステリ】

小説読む量増やそうと考えてた中、
最近このミスでも人気なのだからと、ブックオフでよく考えずに買ったのがボトルネックである。
著者は米澤穂信だ。

この人は京アニが作ったアニメ、氷菓の原作である古典部シリーズの著者である。
アニメの氷菓を見ただけでも、ミステリ要素と心理描写の丁寧さ、そして二つの混ぜ方のうまさが見えて
原作者もすごいんだろうなぁ、なんてなんとなく想像していた人物だった。

そんな作者のボトルネックという作品。
心に突き刺さる一作だった


亡くなった恋人を追悼するために東尋坊を訪れていたぼくは、なにかに誘われるように断崖から墜落した……――はずだった。
ところが気が付くと見慣れた金沢の街にいる。不可解な思いで自宅へ戻った僕を迎えたのは、見知らぬ「姉」。もしやここでは、ぼくは「生まれなかった」人間なのか。
世界のすべてと折り合えず、自分に対して臆病。そんな「若さ」の影を描き切る、青春ミステリの金字塔

(内容紹介引用)

以下ネタバレ含む



自分が生まれなかった世界に、生まれ損ねてた人物の姉がいるぐらいの、似ている世界

元の世界に戻るためにも、主人公は姉に引っ張られて、主人公の生まれた世界と自分の世界との差を探すこととなる


まあ、似てる世界だったらどこ違うんだろうって探すよ、どういう世界か知りたいし。

でもそれが自分の在り方を見つめることにつながってしまうって、恐怖でしかない。
自分がどこに影響を与えたか、つまりなぜ現状になったか、ここはもっとうまくできたんじゃないか
とかとか・・・
特に姉がうまく生きていればなおさらだ。

これって、リア充な他人と自分の生き方を比べるのと似たようなものだが
条件が違うなんて、逃げ場が全く無くなっている。
同じ条件で別の人間が生きている別世界だし
結果はあんたの責任だよって突きつけられるて無力感にかられる感じは、自分に自信がない人物だったら共感しかないんじゃなかろうか

そんなわけで、テーマにピッタリな設定、キャラ配置、しっかりオチに持っていく構成と
素晴らしい作品だった。

この本が好きで、タイトル読むだけで心が痛い。
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プロフィール

佐々垣達郎(ささやん)

Author:佐々垣達郎(ささやん)
アニメ創作をしたいとか言いつつ早6年、いまだになんも仕上がってない現状はさすがにやばいんじゃないかね!?
最近はニコマス面白すぎて没頭中。

twitter https://twitter.com/sasagaki132

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